7年前の私は、年収350万円で資産30万円。奨学金返済が477万円ありました。
そんな私が現在、サイドFIREできる資産額まで到達することができました。
↓私の実際の資産推移です。

今回は、私がこの6年間やってきた「節約→副業→投資」の順番について、失敗も含めてお話しします。
特別な才能は必要ありません。
自己紹介

- 元・半導体メーカー開発職 会社員家庭
- 2019年から節約・貯金・投資を開始
- 奨学金を返済しながら年間300万貯金
- 32歳で資産7,000万円を達成
投資を始めたきっかけ
6年前、私が投資を始めたきっかけはFIRE(Financial Independence, Retire Early)という概念を知ったことでした。
経済的自立を達成し早期リタイアを目指すライフスタイルのこと。
会社を辞め、資産収入だけで生活することを指すことが多い。
「節約と投資を頑張れば、会社を辞められるかもしれない」と思ったんです。
当時は老後2000万円問題がニュースになり、「どうせ年金はもらえないんでしょ」「将来のことを考えると、全く貯金が増えない現状ってやばいのでは?」という漠然とした不安を抱えていました。
資産形成には優先度がある
私がやってきたことは、以下の3つです。
- 節約(守る)
- 副業(稼ぐ)
- 投資(増やす)
節約で種銭と時間をつくり、副業で入金力を上げ、投資で増やしていく考え方。
実際のところは、全て同時並行でも構いません。
しかし、すべての基盤となるのは節約です。

どれだけ収入を上げ、投資について勉強していても、無駄な浪費によって投資の種銭や貯金額が増えなければ、資産は増えません。
ですので、まずは節約から解説していきます。
STEP1:節約(守る)
節約は確実なリターン
投資のリターンは不確実ですが、節約で削ったぶんは確実に手元に残ります。
しかも税金がかかりません。
※株式や債券投資では、利益に対して課税されます。
一般的に、資産形成の初期は、投資による利益よりも節約効果のほうが大きいです。
↓資産1000万円達成時までに大きく寄与したのは節約でした。投資のリターンはさほど大きくなく、副業による収入アップはほぼゼロでした。

- 資産形成開始から4年後に1000万円を達成した
- 会社員としての収入をもとに、節約で支出を下げた
- 副業は開始していたが、売上はゼロの状態
- 投資はNISAで積立を開始したが、投資によるリターンは150万円
- つまり、850万円(85%)は節約によって達成した
上記は私の経験にすぎませんが、一般的にも「資産形成初期は、投資よりも節約効果の方が大きい」と言われています。
ですので、「節約せずに収入アップや投資で資産を増やそう」と考えている方は、一度立ち止まるのがオススメです。
そのままでは、収入が上がり投資でリターンが出たのに、結局資産額が増えず、生活は楽にならないかもしれません。
まずは、自分の家計を見直してみてください。
「節約=我慢」ではない
ここを誤解したまま始めると、たいてい続きません。私も昔はそうでした。
- 誤解:「欲しいものを我慢すること」
- 正解:「自分にとって価値のないものを捨てる最適化」
削るのは、自分が本当は大事だと思っていないものだけで十分です。
そして、我慢ゼロの節約方法は、実はたくさんあります。
まずは固定費から
固定費は、一度見直せば効果がずっと続きます。日々の我慢が必要ないため、最初に手をつけるのがおすすめです。
- 引越し&家賃交渉で家賃を減らす
- 保険、光熱費の見直しと乗り換え
- 賃貸物件の火災保険は、ネット保険に入り直すだけで年間1万円以上の削減になる方が多いはず。
- 乗り換えても、「電気・ガスのクオリティ」「保証内容」に変化なし。QOLが下がらない節約です。
- スマホの乗り換え
- 日本通信SIMであれば、docomo回線・月20GBで月額1,390円。
- 楽天モバイルであれば、データ無制限で月額3,168円。
- サブスクを厳選して解約
賃貸火災保険の見直し
賃貸物件の場合、火災保険の見直しをすることで、年間1万円以上の節約ができる可能性があります。
- 賃貸物件に入居する際、火災保険の契約は必須
- 管理会社指定の火災保険は、保険料が割高であることが多い(割安な場合もあります)
- 火災保険は自分で自由に加入できる
私は地震保険を外してネットの火災保険にすることで、年間4,000円程度に抑えられ、結果として年間35,600円の節約になりました。
すでに管理会社指定の火災保険を契約している場合でも、管理会社にメールか電話で「自分で保険に入ります」と連絡するだけでOKです。
その場合、解約時に違約金がかかることもあります。しかし多くの場合、1年程度で違約金をペイできるはずです。
家計簿をつける
どんぶり勘定でも良いのですが、より堅実に資産形成をしたいなら家計簿は必須です。
特に、副業などで個人事業を始めたいと考えている方の場合、結局は経費などの申請(確定申告)時に自分の家計と向き合うことになります。
ですので、今のうちに家計を把握しておきましょう。
「体重を毎日測るだけでダイエット効果がある」と言われているのと同様に、節約でも「家計簿をつけるだけで節約できるようになる」と言われています。
マネーフォワード MEを利用して家計改善を実感したユーザーの平均節約金額(収支改善額)は、公式の調査によると1か月あたり約25,000円〜27,800円(年間約30万〜33万円)となっています。
※同社ユーザーへの調査であり、後述の私の試算には含めていません。
出典:https://corp.moneyforward.com/news/release/service/20201225-mf-press/
ズボラな方には、銀行口座やクレカと紐づけて履歴を自動取得・家計簿やレポートを自動作成してくれるZaimやマネーフォワードがオススメです。
マメな方はノートや表計算ソフトなどで把握しておきましょう。
方法は何でも構いません。
私が実際に削減できた金額
私は2019年(26歳)に固定費をまとめて見直しました。その内訳が以下です。
- 家賃:引越しで26万円+交渉で1.2万円
- 賃貸火災保険:35,600円
- スマホ:月4,000円削減で48,000円
- 電気:17,347円
- 合計:年間約37万円(月あたり約3.1万円)
家賃の削減幅は住む地域や物件によってかなり変わりますし、持ち家の方には当てはまりません。
ですので、ここでは私の実績より少なめの月27,000円で試算してみます。
- 月27,000円を全世界株インデックスに積立投資
- 20年後には1,247万円(+599万円)に
- 30年後には2,712万円(+1,740万円)に
※あくまで想定利回りでの試算です。
スマホの契約を変えたり、物件を探し直したりするだけで、20年後の資産が変わってきます。
- スマホキャリアの変更申込みをしてみる
- 電気・ガス・火災保険を比較し乗り換える
- 近くの物件を検索してみる(家賃を下げる第一歩)
- 家計簿を始める(アプリのインストール)
STEP2:副業は「ハマれるもの」を探す
次は副業です。私が副業や節約で成功できたのは、ハマれたからです。
「時間がない」への回答
副業を始められない理由として、一番よくいただくコメントが「時間がない」です。
ただ、余った時間でやろうとすると、まず続きません。
先に「やめること」を決めるのがオススメです。
- 「副業を始めよう!」と決意しても、いつも通りのタイムスケジュールになり、時間が余らず、副業に取り掛かる時間がない
- まずは、1日のタイムスケジュールを書き出す
- 無駄な時間を見つける
- その行動を辞める
- 副業に取り掛かる
このサイクルは、副業が軌道に乗った後も有用です。
なぜなら、売上が増えた後は、やるべきことはどんどん増えていってしまうためです。
そうなれば既存業務を外注化し時間を新たに作り、コア業務に集中するなどの調整が必要になります。
つまり、「時間を作る」は、副業開始時のみやるべきことではなく、定期的にやっておくべきメンテナンスです。
「好き・得意」から始めなくていい
副業を始めるとき、「好き・得意を仕事に」ってよく言いますよね。
でも、私の場合、順序が違いました。好き・得意・能力があるからYouTubeをやったのではないんです。
自分の「できること」や「得意なこと」から始めたものは、以下のような結果でした。
- 「イラストが描けるからできるかも」→イラストレーター募集落選
- 「文章は書けるからブログをやろう」→2年半無収入
- 「プログラミングはできる」→三日坊主で終わった
私は大学・大学院で物理学専攻で、研究でC言語やFortranを扱っていました。htmlも趣味でいじったことがあります。
つまり、私にはブログやプログラミングで成果が出そうな経歴がありました。
私はもともと、「喋ることやプレゼンは苦手だから向いていない」という自認がありました。
しかし、実際に成果が出たのはYoutubeでした。かなり予想外でした。全くやったことのない動画撮影や編集が必要な、稼げる根拠が全くなかった副業です。
経験したことがない場所にこそ、自分が稼げるジャンルがあるかもしれません。そしてそれは、やる前にはわからないんです。
ですので、最初は色々試すのが大事です。
「努力」は不要
そんな経緯で始めたYouTubeも、最初の一年間は売上0円でした。
しかし、ハマったから夢中になって続けました。動画を作り、試行錯誤を繰り返す過程自体に夢中になっていたんです。
子供がゲームの発売日に、急いで家に帰ってゲームをやるように、ただ夢中になっただけです。
当時の私に「歯を食いしばって頑張る」という気持ちはありませんでした。
私は「継続力がありますね」と言われます。でも、それはちょっと違います。夢中になる対象が見つかったら、それ以外できないのです。
客観的にみたら努力かもしれませんが、自分の中では「能動的な遊び」です。
「ハマれるものがない」場合はどうするか
ここまで読んで、「そんなに夢中になれるものなんて、私にはない」と思った方も多いと思います。
でも、私も最初から見つかっていたわけではありません。
イラストで落選し、ブログで2年半無収入、プログラミングは三日坊主。3つ失敗して、4つ目でようやくハマれるものに出会いました。
つまり、ハマれるものは「考えて見つける」のではなく、試した結果として見つかるものです。
ここで一つ、知っておいてほしいことがあります。
それは、脳には「慣れないこと」を嫌う性質があるということです。
新しいことを始めるとき、最初はどうしても「面倒くさい」「気が乗らない」と感じます。私も2019年に文章を書き始めた頃、300文字書くだけで「うわ、しんど…」と思っていました。
ここで「向いてない」と勘違いして辞めてしまうのは、本当にもったいないです。
- 最初は多少苦痛でも、まずはやってみる
- しばらく続けて、慣れてきたら苦痛じゃなくなるかもしれない
- 慣れても過程が苦痛なら、それは本当に向いていないのかも
最初の「うっ…」という抵抗で辞めてしまうと、本当はハマれたはずのものを逃してしまいます。
固定費を少なくする
色々試すためには、お金をかけないことが必須です。
情報商材を買ったり、高い機材や維持費をかけたりすると、金銭的な理由で試行回数を増やせなくなってしまいます。
- ブログ:月600円(はてなブログPro)
- YouTube:5000円のマイク ※カメラはスマホ使用のため0円
- 書籍数冊分(10000円以下)
合計2万円以下で、月利10万円を達成しました。
初期費用をかけずに試行回数を増やしていけば、自分が無我夢中になれて、かつお金が稼げるものに出会う確率を確実に上げることができます。
増えた収入は、生活レベルに使わない
副業で収入が増えてきたとき、私が意識していたことがあります。
それは、生活レベルをほぼ上げなかったということです。
- 収入が下がった時のリスクを最小化できる
- 投資の種銭を最大化できる
- 「何とかなる」という安心感が得られる
収入が増えても、そのぶん支出が増えれば資産は変わりません。冒頭でお話しした通りです。
節約で下げた支出をそのままに、副業で増えた収入を投資に回す。これで入金力が一気に上がります。
ということで、次は投資の話です。
STEP3:投資(増やす)
堅実に資産形成したいなら「株式インデックス」
インデックス投資が最適解と言われている理由は以下です。
- 過去200年、労働収入よりも資産収入の方が増加率が高かった
- インフレ対策をするためには投資が必要
- 投資の中でもコストが低いのがインデックス投資
- 凡人でも成功する期待値が高いのがインデックス投資
やるべきことは自然と「長期でのインデックス投資」に絞られます。
ですので、私は株式インデックスを淡々と継続し続けていますし、多くの堅実な投資の名著にも同様のことが書かれています。
新NISAを28ヶ月やった結果
早速ですが、28ヶ月間の新NISAの結果を報告します。

私はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を以下の金額購入しています。
- 年初に240万円を購入(成長投資枠)
- 毎月10万円積立(積立投資枠)
NISAの枠の上限値(年間360万円を購入中です。)
元本は1000万円、現在の評価金額は1314万円、リターンは+315万円(+31.5%)です。
このリターンに関しての私の感想は以下です。
- 全世界株インデックスの今までの年率平均リターンは8%
- 2年半で+31.5%というリターンは、過去データからすると高すぎる
- 2025年4月はトランプショック。2026年3月は10%くらい下落。
- 1年で±40%くらい動くこともある。保有&積立継続しました。
2026年もリターン高めの印象です。
- 2023年:+22.20%
- 2024年:+17.49%
- 2025年:+22.34%
- 2026年:+9.82%(5月まで)
ACWI(全世界株インデックス)の過去30年リターンは平均8%ですが、ここ最近はかなり高いですね。
調子に乗らず、下落に備えたいですね。
2019年11月〜の積立NISAと新NISAの実績を合わせると以下です。

こちらは+49.5%と、かなりプラスです。だいたい1.5倍ですね。
プラスの結果が出ていますが、私は何も特別なことは行っていません。同じ時期に全世界株インデックスを積み立てた人であれば、難しいことは何もせずとも、同じリターンになっているはずです。
下落データ
投資を始めたての頃は、下落や上昇で一喜一憂してしまいがちです。
でも、こういった下落は何回も起きます(「今後、絶対100%下落は来る!」とは言えませんが、ほぼ確実に下落は来るでしょう。)
過去データから、平均5年に1回は20%以上の下落が起きています。

一方で、以下が素人でもプロ並みの成績を出せる可能性が高い方法だと言われています。
- コストが低い(年率0.3%以下)
- 全世界株インデックスファンドを選ぶ
- 無理のない金額を積み立てる
- 15年以上保有し続ける
- 短期での売り買いはしない
先ほどの「平均5年に1回」から計算すると、15年保有する間に「暴落」は3回は来ることになります。
その上で、暴落しても良い金額を投資する。ということが、長期でのインデックス投資をする中で大事なことですね。
投資額の決め方
大事なのは以下です。
- 生活費の6ヶ月分を生活防衛資金に充てる
- 「投資に回したお金が一時的に50%下落しても、売らずに持ち続けられる」と思える金額を投資する
- 投資額を増やすのであれば、徐々に増やしていく
派手な投資手法より、まずは自分のリスク許容度を正確に把握することが成功の鍵です。
リスク許容度の見直しは地味ですが、実は一番大事です。
- あなたは、年間何万円(何%)の資産額が減っても、冷静に投資を継続できますか?
↓全世界株やS&P500の価格変動を踏まえると、以下のような計算ができます。自分のリスク許容度に応じて貯金との比率を設定し、毎月の積立額を設定するのが大事です。

まとめ
無駄を削ぎ、ハマれる副業を見つけて、投資で増やしていく。
今日からできることは以下です。
- 1日の中で「やめること」を1つ決める
- スマホ・電気・保険のいずれか1つを比較してみる
- 不用品を1点出品してみる(初期費用0円)
- 毎月いくら積み立てられるか計算する
ズボラでダメダメだった私でもできたのですから、みなさんにもきっとできます。
まずは、やってみる。とりあえず、続けてみる。
それだけで大丈夫です。




