こんにちは。元ミソジニー女のふゆこです。
ミソジニーは女性嫌悪・女性蔑視という意味です。
私は男社会でうまくやろうとして
「女は非論理的で感情的」といったミソジニー的意見を真に受けて、
自分を縛りつけ、苦しめていました。
↓描いたエッセイ漫画です。
【エッセイ漫画1】つらすぎて転職したけどイライラは無くならなかった話
私だけじゃなく、
世の人々は
「男らしさ」「女らしさ」「○○らしさ」という呪いに疲れている。
じゃあどうすればいいのか?
と考えました。
呪いを解く方法は、シンプルに「らしさ」の枠を無くすことです。
女らしさ?男らしさ?クソくらえ!
「らしさ」の呪いの延長線上にはLGBTQ+の問題があると思いました。
「LGBT!?なにそれ」
「知ってるけど当事者じゃないし関係ないよ」
と思う方にも、
他人事と思わず、読んでほしいです。
「らしさ」の押し付けはつらい
「○○らしさ」の呪い
女らしさ・男らしさの押し付け、ありますよね。

色んなつらさがあると思います。
他にも色々あります。
- 父親らしさ
- 母親らしさ
- 子供らしさ
こういった世間の風潮がつらいし、
「○○のくせに」なんて言ってくる人もいるし、
自分の中の誰かが「○○らしくしなきゃダメだ」と言ってくる。
「○○らしさ」は、
いかにもそれが正しいことの様な顔をして、
自分や他人を縛ります。
呪いです。
「○○らしさ」ってどういうことなんだろう
今回は性別関連に限定して、
「男らしさ」「女らしさ」について考えていきます。
「男らしさ」「女らしさ」の世間の風潮はこんな感じですね。
※ほかにもたくさんありますが…。

この枠に縛られていると、
枠からはみ出ている人が
「女なのに」「男なのに」と言われたり、
こういう世間の風潮を想像して、
自分に対して「女/男だからこれをやるべきではない」と思ってしまったり
この枠から外れている他人に対して「女のくせに」「男のくせに」と言ってしまったりします。
本当は枠なんて無い
けど本当はこんな枠はないんですよ。
枠は幻覚です。集団催眠です。
枠を取ってみる
枠を取っちゃいましょう。


ついでに混ぜましょう。

どうでしょうか。

- どれを選んでもいい。
- どれを選べばいいかわからなくてもいい。決めなくてもいい。
- 興味が無くてもいい。
- 選んだものを、途中で変えてもいい。
枠が無いので、
「男らしくしないと」「女らしくしないと」という縛りもないです。
男が化粧をしてスカートをはいてもいいし頼りなくてもいいし、
女が短髪にしてすっぴんでもいいしエロが好きでもいい。
世間の風潮?
知らんがな。
自分たちが世間を作っていくんだ。
誰を好きでもいい。
何を好きでもいい。
枠を無くしたこの考え方が、
「らしさ」の呪いを解く方法です。
LGBTQ+も同じ
LGBTとは、レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの頭文字をとった単語です。
性的マイノリティの総称として使われることが多い言葉ですね。
>>[第1回]LGBTQ+用語の第一歩 〜これだけは押さえたい基礎中の基礎〜 | 東京レインボープライド
私は今男性とお付き合いしている女ですが、
女の子も大好きなのでバイセクシャルなのかな?と考えています。
先ほどの「らしさ」の呪いを解く考え方は、
LGBT当事者の悩みにも関係するはずです。
「男なのに男が好きだ」「だれも好きになれない」といった悩みは、
「男は女を好きなはず」
「女は男を好きなはず」
といった枠組み(世間の風潮)と自分に乖離があるから悩んでしまうんです。
周りにカミングアウトしにくかったりします。
又は、
当事者でない人がLGBT当事者に対して差別的な時、それは
「男は女を好きなはず」
「女は男を好きなはず」
という枠に縛られているから。
皆が心の中にある枠を無くして、
自分にも他人にも「らしさ」の呪いを解いていけば
マイノリティに対する偏見もなくなるはずですし、
自分がマイノリティであっても悩むことが減るはずです。
「男と女とLGBTQ+」 というタイトルについて
この記事のタイトルには「男と女とLGBTQ+」とあります。
でも、本当はこれを書きたくなかった。
内容をアピールする文字として入れたかったので、仕方なく入れました。
なぜかというと、
「男」と「女」と「LGBTQ+」という、
3つの枠組みに縛られた書き方に見えてしまうからです。
LGBTについて思うのは、
俺たち「男」、私たち「女」と、他の枠として「LGBTQ+」がある
のではなくて、
みんなごちゃまぜなんだよ
ということ。
今LGBTについて理解を求める運動が盛んだけど、
「LGBTという人たちがいるんだ」と周知された後、
「自分たち男女とは違う枠組みに居る、ゲイとかレズビアンという人たちがいるらしいぞ」
という考え方だと、
結局相手を「レズビアンらしさ」「ゲイらしさ」で縛ってしまう。
カテゴリーじゃなくて、個が大事なんです。
実際カテゴリーにこだわって自他を縛ってしまうことは当事者内のコミュニティでもあるようで、
FtM(身体的には女性で男性の心をもつ人)の方についてのツイートが
ありました。
女性を軽く扱うのが「男らしさ」?
FtMのコミュニティで見たミソジニーの話。#自分の性は自分が決める pic.twitter.com/iaoU2GFe1B— パレットーク / 多様性×マンガ (@palettalk_) 2019年11月20日
これは男になろうとして出てしまった、
「男らしさ」の呪いだと思う。
だから、
カテゴリーじゃなくて、個が大事。
まとめ-枠を外そう。僕たちは自由だ。
枠を無くして「らしさ」の呪いを解くには、
↓のような考え方で自他に寛容になることが必要です。

この考え方をすると、
女性が「化粧したくない」、男性が「リードしたくない」
と言ったことに対して反論するのって
ちゃんちゃらおかしいことですよね。
LGBTQ+に至ってはたまたまそれを引き当てただけなのに
偏見にさらされるし、意味不明ですね。
でも、やっぱり世間の風潮はすぐには変わりません。
自分を含め、個人の考えも、すぐには変えられません。
それでも
一人一人ができる範囲で、呪いを少しずつ解いていけば
みんなが息苦しくない世の中にしていける。
カテゴリーそのものは、自分の居場所を知るには便利です。
しかし、他人や自分を縛るために使ってはいけない。
僕たちは自由だ。
皆さんも、
自分の中にある「○○らしさ」が自分を縛っていれば
まずはその呪いを解いてみてください。
日頃イラっとしたことについて
「なんでイライラしたんだろう?」
「どのようにイライラしたんだろう?」
と考えると、そこに答えがあるかもしれません。
私はありました。
解くのは時間はかかります。
でも、解いた後は景色が広がって楽しいですよ。
ぜひ、やってみてください。