私は偏差値50くらいの私大から、旧帝大大学院の理学研究科へ進学しました。
前の記事では合格のための戦略に重きを置いていましたが、
この記事では
他大学受験のリスクや、大変だったこと、良かったことについて書きました。
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他大学院受験で気を付けるべきこと
- 他大学院受験をしてよかったこと
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学歴ロンダをしてよかったこと
↓ こちらもおススメ!
変な教授に気をつけよう
人格がケダモノレベルの教授は全国規模で発生が確認されています。
そんな人間がいる研究室に行かないために、
試験前に必ず研究室見学に行きましょう。
「大学院に行きたい!」「この研究がしたい!」という想いで焦るのもわかりますが、
1年後に精神科に通うレベルまで壊れてしまっては研究どころではなくなってしまいます。
「そんな大げさな」とお思いの方もいるかもしれませんが、割とよくある話なので親切心で言っています。
あなたの貴重な時間を無駄にしないためにも、研究室選びは慎重にしましょう。
研究室見学は研究科単位で行っているところもありますし、個人で行っても良いです。
私は個人で行く方をおススメします。
研究室にメールを出し、アポを取って見学する方がより普段通りの研究室のすがたを見ることができますよ。
話してみて変な人だと分かった教授
某大学の研究室へアポを取って見学に行ったときの話です。
ネットで研究室紹介を見て、興味を持ちました。
一通り研究室の紹介を受けた後、雑談中に。
教授「そういえば、ふゆこさん(※私)は今どんな研究を?」
私「物性理論の研究をしています。□□という問題があり、○○という理論で×××。」
教授「え?そんな意味わかんない研究してるの?(半笑い)」
私「(は?)説明が分かりにくかったでしょうか。どのあたりでしょう」
教授「ああ~そういうのいいからw(半笑い)
まあ、がんばってね(笑)」
このやろ~絶対行かねえ~~!!!
研究室まで結構遠くて、新幹線で行ったのに教授がこれだとほんとイラつきますね。
でもこれを知らずに入ってしまうよりはマシ。
一対一で教授と話したからこそ分かった事でした。
人の研究を「意味わかんない」とか言ってしまう研究者なんて研究者じゃねえ!
帰りに特産の日本酒をガブ飲みして憂さ晴らししました。
↓その時に飲んだ日本酒。めっちゃおいしいです。ありがとう山形県。
「ワイングラスでおいしい日本酒アワード 3年連続金賞受賞」
というタグにつられて衝動買いしました(笑)
フルーティーな香りの日本酒で、あまり日本酒を飲まない私でも飲みやすかったです。
東光がきっかけで、日本酒を好きになりました。
大前提~研究をやりたい人が研究室に行くべき~
学歴ロンダリングが目的なら考え直して
大前提として本当に研究がしたい人が研究をやるべきです。
私はテストは苦手でしたが研究は大好きで、研究室配属後は周りが引くくらい論文読みまくってました。
内部性よりも1年遅れているので、その分を埋めるために入学後に努力が必要でした。
学歴ロンダとか記事タイトルに入れちゃってますが、
学歴ロンダリングを目的として大学院受験を手段と考えている方は、もう一度よく考え直してください。
正直言って「就職のため」とか「学歴コンプ解消のため」とかの理由でやり遂げられるほど、研究は甘くない。
研究室には、大学院生が効率よく精神を病むための仕組みが充実しています。
意図して作られた仕組みではないでしょうが、結果としてそうなんですよ。
学費という安くないお金を払って、(会社員であれば多時間残業並みの)労働をさせられるんです。
研究費からバイト代が出ることもたまにあります。しかし多くても日給数千円です。
それでも夜通し起きて作業しなければならないことが結構あります。
夜勤補助なんてありません。
(教授の人間性が普通以上でなおかつ)自分に研究に対する熱意があればなんとかなります。
けれどそうでないのなら、もう一度考え直してください。
でも周りのレベルが高くなるのは良いこと!
とはいえ、あくまで研究がしたい人にとって、学歴ロンダは悪いことではないと思います。
当てはまらない大学もたくさんあると思いますが、
一般的に「学歴が良い」と言われている大学のほうが研究費が潤沢にあったり、設備が充実していると思います。
そういう大学は研究者にとって良い環境だと思います。
※研究の分野によって傾向が違うかもしれません。
そういう素晴らしい大学(研究室)は
競争率が高いので
周りの学生のレベルも高いし、すごい先生も居るし、良い実験施設があると思います。
自分よりも頭のいい人達が自分よりも努力して切磋琢磨している空間にいると、
今まで胡坐をかいていた自分が恥ずかしくなり、自分も素直に努力しようと思えました。
めちゃくちゃ良い環境で研究ができるようになります。
そういう意味で、学歴ロンダは良いことです。
入学後に人並み以上の努力が必要
前の記事で下記のように書きました。
大学と大学院で研究内容が違くても大丈夫です。
内部生も大学4年から研究を始めたばかりですので、
入学後に努力すれば埋められる差です。
これは裏を返せば
「入学後に人並み以上の努力が必要」
ということです。
内部生は大学4年(早くて3年)から研究室に配属されています。
該当する研究分野の基礎的な本は読み終わり、論文も何本か読んでいる状態です。
他大学受験の場合、入学後はこれと並行してM1がやるべきことを行います。
単純にやることや覚えることが多いんです。
他大学受験のリスクとも言えるかもしれませんね。
しかし、
私の場合はずっとやりたかった勉強や研究がたくさんできて
ウハウハでした。
とらえ方次第ですね。
他大学院に行って良かったこと
単純に他の大学に行ってそれまでとは違うコミュニティで活動できたのが良かったことです。
大学では小学校~高校までとは違った世界が見えてきて、
「今までの世界って狭かったんだなあ」って思ったりしませんでしたか?
大学院でも同じで、単純に行動の幅が広がるので人生が豊かになります。
まとめ
- 変な教授に気をつけよう
- 大前提として、研究をやりたい人が研究室に行くべき
- でも周りのレベルが高くなるのは良いこと!
- 入学後に人並み以上の努力が必要
- 今までと違うコミュニティで活動できた
この記事を読んでいるのは大学生の方が多いでしょうか。
一度きりの人生。
悔いのないものにするために、よく考えて選択してくださいね。
かつて大学院で研究をしていた者として、
研究に燃える学生の皆さんを応援しています!
いつか、貴方の夢が叶うことを願っています。
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